2013年採用:2月の採用活動のポイントは?
先日、「みんなの就職活動日記」2013年度卒学生の就職人気企業ランキングが発表されました。ランキング上位は、1位は電通、2位は伊藤忠商事、3位はオリエンタルランドと、毎年上位にランクインする常連企業が名を連ねています。上位ランクイン企業は、WEB動画やソーシャルメディアなどのITメディアを活用して、戦略的に情報公開を行ったことで、学生の認知と興味獲得に至ったようです。特に9位にランクインした大日本印刷(DNP)は、FaceookやTwitterなどの新しいツールも活用し、頻度高く情報公開を行うことで、BtoB企業ながら早期に学生の認知を獲得につなげています。
2月に入り、エントリーシートの受付を開始された企業も多いかと思います。説明会とエントリーの受付フローは各社それぞれプロセス設計に違いがあるようです。説明会で「まずは、会う」ことを重視されている場合もあるでしょうし、先にエントリーをしてもらい、エントリーをしてくれた学生にのみ説明会の案内を送るというパターンもあるでしょう。
応募者の多い大手企業では、エントリーによって学生の母集団をふるいにかけ、早めに接点を持ちたい学生に対して、優先的に情報を公開していくという方法をとることも多いようです。この場合、エントリーのステップは学生の見極めの一つとなりますので、エントリー時に志望動機等の長文の記入や簡単なテストを実施しています。一方で、中小企業の場合は、エントリー時に負荷をかけるとまだ動機づけが十分でない学生は、手間に感じてエントリーをしてくれないのではないか、という心配もあるようです。その場合は、氏名や大学、学部等の基本情報のみでエントリーを受け付けることになります。この際、エントリーはまずは興味をもってくれた学生のプールと割り切って考えればそれも戦略的な採用設計の一つのパターンといえます。一度エントリーしてくれた学生に、その後も情報提供を続け、説明会にきてもらえれば、まずは1段階クリアと言えるでしょう。
1月のコラムでもご紹介したとおり、この2・3月の時期に中小企業も学生の接点をもつ説明会等は「意識の高い学生と接点を持つ」ために取り組みたいところです。但し、その接点を持つ方法は、必ずしも既存の就職活動サイトを経由したエントリーであることは必要ありません。これまでのエントリーで思うように数が集まらなかった、期待する学生に出会えなかったという場合でも、ランキング上位の企業が取り組んでいるようにfacebookやTwitterなどの新しいメディアで情報を発信し、そこからエントリーを受けつけることも可能です。企業HPや就職サイトでの情報発信を継続しながら、新しい取り組みとして、ソーシャルメディアで情報を発信することで新しい採用パターンの確立につなげることができるでしょう。
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