「若手社会人」と「内定学生」の仕事に関する意識調査
内定学生の愛社精神が前年比10.6pt減の78.4%。調査開始以来、初めて8割を切る
~ 愛社精神の有無が、働くモチベーションに大きく影響 ~
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、社長:中川信行)は、総合情報サイト「マイナビニュース」の会員である若手社会人(入社2~5年目)と、学生のための社会人準備応援サイト「フレッシャーズ マイナビスチューデント」の会員である内定学生(2013年4月入社予定)を対象に、「仕事に関する意識調査」を実施しました。本調査は2008年より実施しており、今回で5回目となります。調査結果の概要は以下の通りです。
◆<愛社精神>
内定学生の愛社精神、2009年卒以降の調査で初めて8割を切り78.4%に。若手社会人は、43.0%と微増
内定学生と若手社会人の双方に、今の(入社する)会社に「愛社精神」があるかを尋ねたところ、内定学生の78.4%が”愛社精神がある”(「非常にある(25.5%)」+「まあまあある(52.9%)」)と回答した。前年比10.6pt減となり、2009年卒の調査開始以降、初めて8割を下回り、調査以来最低の数値となった。2013年卒の学生は、就職活動期間が2カ月間短くなったことで、学生の業界・企業研究不足が指摘されており、企業側への調査(注1)でも、6割強(62.3%)の企業が採用活動において「学生の自社や業界への興味が足りないと感じた」と回答している。入社する会社への理解度の低下が、愛社精神の減少にも影響したと推測される。
一方、若手社会人は43.0%が”愛社精神がある”(「非常にある(3.7%)」+「まあまあある(39.3%)」)と回答し、前年度よりも2.1pt増加した。内定学生と若手社会人の”愛社精神”の差は、前年度よりも12.7pt減少し35.4%となった。
◆<働く意欲>
愛社精神の有無が「働くモチベーション」、「定年まで1つの会社で働きたいか」に大きく影響。特に若手社会人では大きな差に
愛社精神の有無により、「働くモチベーション」及び「定年まで1つの会社で働きたいか」に、どの程度差があるかを見てみた。まず内定学生では、”愛社精神がある”と回答した人のうち、95.4%が「働くモチベーションがある」(「非常にある」+「まあまあある」以下省略)と回答。これに対し”愛社精神がない”と回答した人では、「働くモチベーションがある」と回答した人は70.4%となり、愛社精神の有無による差は25.0ptとなった。また、”愛社精神がある”と回答した人のうち、「定年まで1つの会社で働きたい」という回答は76.4%となった一方、”愛社精神がない”と回答した人では、「定年まで1つの会社で働きたい」という回答は50.7%にとどまり、25.7ptの差が生じた。
さらに若手社会人では、「愛社精神がある」と回答した人と「愛社精神がない」と回答した人との間に、「働くモチベーションがある」では34.1ptの差、「定年まで1つの会社で働きたいか」については40.5ptの差が見られた。愛社精神の有無が働くことへの意欲や1つの会社で働き続けたいという帰属意識に影響を与えており、内定学生と比べ若手社会人の方がその影響が大きいことが分かった。
◆<出世意欲>
内定学生は「役員まで」、若手社会人は「出世したいと思わない」が前年同様1位に
「どこまで出世したいか」と尋ねたところ、内定学生は「役員まで」が前年比0.5pt増の28.6%でトップとなり、若手社会人は「出世したいと思わない」が前年比5.8pt減の45.2%と減少したものの調査開始以降5年連続で1位となった。
<仕事をイメージする漢字>内定学生は「努」、若手社会人は「耐」がトップ
今回の調査から初めて、「仕事に対してイメージする漢字」を聞いたところ、下記の結果となりました。
※構成比の数値は、四捨五入しているため、100%にならないことがあります
【「若手社会人と内定学生の仕事に関する意識調査」調査概要】
【調査方法】
マイナビニュース(若手社会人)、フレッシャーズ マイナビスチューデント(内定学生)両会員にメールにてアンケートを送付。WEBから回答。
【調査期間】
若手社会人: 2012年9月11日(火)~11月5日(月)
内定学生 : 2012年9月11日(火)~12月25日(火)
【回答】
若手社会人: 484件(入社2~5年目、男性:141件、女性:343件)
内定学生 : 329件(2013年4月入社予定の学生、男性:146件、女性:183件)