転職活動のきっかけは「人間関係」が最多、ストレス対策も課題に
転職活動を始めた人にとって、そのきっかけは「人間関係」が最も多く、職場の同僚、上司、部下などとの付き合いが最大の原因になっている。こんな調査結果を求人サービスを手がけるBroadBankがまとめた。
この調査は、2013年3月8―20日の期間にインターネット上で実施し、1009人から回答を集めた。転職のきっかけとして「人間関係」を挙げた人は28.6%(グラフ参照)。「ストレス」「我慢できない」といった意見が数多く見られた。少なからぬ人にとって、職場を変えようと考えるきっかけが必ずしも能動的なものとは限らないことが、あらためて明らかになった。
対処するためには転職活動だけでなく、職場でのコミュニケーションやストレス解消の方法をあらためて考える、あるいは仕事をする目的を明確に持つ、時には人間関係のトラブルを受け流すことも重要だと、BroadBankは分析している。
また転職活動を始めた理由としては他に「年収アップ」が19%で2位となった。「給料が安い」「年収が少ない」などの意見が目立ち、伸びている業界や給与レンジの高さが重要となる傾向が、人間関係がからむ問題に次いで顕著だった。
以下は「労働時間が長いなど現状の不満」が8.1%、「キャリアアップ」が7.7%、「会社の将来が不安」が6.4%と続いており、さらに「その他」が30%となった。その他との回答には「家庭との両立」「上司についていけなかった」「自分の能力に限界を感じた」などの意見を含んでいる。