調査結果 女性の活躍推進の効果は?
日本生産性本部は2月18日、「第6回コア人材としての女性社員育成に関する調査」の結果概要を公表しました。
◆4割の企業で業績向上・組織活性化
女性の活躍は組織の生産性向上や業績向上につながると言われています。この点について実際に「業績向上の要因の1つになっている」と答えた企業は20.9%、「業績向上へのつながりはみられないが、組織が活性化するなど変化がある」とした企業は19.7%と、合わせて約4割の企業で効果が現れていることがわかりました。また「現時点では把握できないが今後期待できる」(45.2%)と合わせると何らかの効果を認めている企業は8割以上となっています。具体的に取り組みを行って効果が見られたものとしては、「女性社員の仕事意識が高まる」(46.4%)、「優秀な人を採用できる」(45.0%)という結果となりました。
◆関心の薄い理由は?
一方で、まだまだ女性の活躍推進に関心・理解の薄い経営者や管理職もいます。関心が薄い理由(企業の割由は「女性社員の育成の経験がない(または少ない)」(63.5%)、「女性に戦力としての期待が乏しい」(51.5%)、女性の数が少ない(49.6%)が多くなりました。
◆数値目標設定は2割弱
現在国会に提出されている「女性活躍推進法案」では、女性の登用に向けた数値目標の設定や公表を一定規模以上の企業に義務付けるとしています。 調査では、「女性社員の管理職登用に関する数値目標の設定」をおこなっている企業は13.7%、「女性総合職の新卒採用に関する数値目標の設定」をおこなっている企業は18.9%で、ともに2割に満たない結果となりました。