若者を採用する優良企業の認定制度が始まりました
少子高齢化により若年労働者の減少が進む中、近年、新規学卒者が早期に離職する割合が高く、また35歳未満の不本意非正規労働者(正社員で働きたいが、しかたなくパート・アルバイトで働いている人)の割合も高い状況が続いています。こうした中、若者の雇用の促進を図り能力を有効に発揮できる環境を整備するために平成27年10月1日より若者雇用推進法に基づく認定制度が始まりました。認定企業にはメリットが与えられます。
■中小の優良企業が認定されます
認定企業になるには、「人材育成方針」「教育訓練計画」の策定、直近3年度の離職率20%以下、残業時間が一定以下、年休取得率が一定以上などの要件があります。手続きとしては、各都道府県労働局へ申請をおこなう必要があります。認定基準を満たしているかを判断したうえで、認定通知書が交付されます。
■認定企業のメリットは
認定企業になると次のようなメリッはメリットが与えられます。
①「わかものハローワーク」「新卒応援ハローワーク」などで認定企業を積極的にPR
②ハローワーク等が開催する認定企業限定の就職面接会などへの参加が可能
③自社の商品、広告などに認定マークの使用が可能
④若者の採用・育成を支援する関係助成金を加算
認定企業に対する助成金の主な加算措置は次のとおりです。
①キャリアアッブ助成金
35歳未満の有期契約労働者を正規雇用へ転換する場合など
1人あたり最大50万円→60万円
②キャリア形成促進助成金
採用後5年以内の35歳未満若年労働者に職業訓練を実施
経費助成率を最大1/2 →2/3
③トライアル雇用奨励金
35歳未満の者をトライアル雇用した場合
最長3カ月間、 月額最大4万円→5万円