求人検索エンジン「スタンバイ」とは？その特徴と効果的な使い方

「スタンバイ」とは

「スタンバイ」は、「株式会社スタンバイ」が運営しているアグリゲート型の求人検索エンジンです。

他の求人検索エンジンと同様に、「スタンバイ」で職種や勤務地を検索すれば
インターネット上で公開されているあらゆる求人情報を一括で確認することが可能です。

 

「スタンバイ」の最も大きな特徴であり強みとなっているのは、
Yahoo!サービスでの優位性です。

運営会社である「株式会社スタンバイ」は、
スカウト型求人サービス「ビズリーチ」等を提供している「株式会社ビジョナル」と
ヤフー株式会社を傘下にもつ「Zホールディングス」との合弁事業会社として
2020年12月に設立されました。

 

会社統合に伴い、Yahoo!Japanのサービスとして提供されていた
求人検索エンジン「Yahoo!しごと検索」が、「スタンバイ」に統合されたことで
「Yahoo!しごと検索」への導線はすべて「スタンバイ」に集約されました。

また、Yahoo!の様々なサービスに「スタンバイ」への導線があり
「Yahoo!検索」での検索結果では、スタンバイが他の求人サービスよりも
優先して上位掲載される仕様となっています。

 

これによって「スタンバイ」は、日本最大級の規模を誇るYahoo!JAPANの
豊富なサービスとページビューから、圧倒的なリーチを得る事ができており
現在、掲載求人数は国内最大級の900万件超となっています。

「スタンバイ」の利用者動向

スタンバイは、幅広いエリアから、大人数のユーザーが集まるプラットフォームです。
利用者動向を、データでみてみましょう。

ユーザー層

「スタンバイ」は、男女ともに25~44歳を中心に、幅広いユーザーに利用されています。
スタンバイの利用者は、yahooのユーザー属性と類似しており、
Indeed(インディード）や求人ボックスなど他の求人検索エンジンと比較すると
中高年などのミドル層の利用が多い特徴があります。

 

トラフィック推移

（SimilarWeb　データ取得期間：2020年12～2月）

「Yahoo!しごと検索」と統合したこともあり
2020年12月頃に、100万ほどアクセス数が急増しました。
いま現在も、400~500万の訪問者数で推移しています。

 

ウェブサイトパフォーマンス

（SimilarWeb　データ取得期間：2020年12～2月）

スタンバイの流入は、ダイレクト に重点がおかれており
このチャネルから流入するトラフィックボリュームは 84.35% です。
URLの直接入力や、ブックマークからの流入アクセスの他、
メール、アプリ経由やnoreferrerリンク等、様々な流入経由が考えられますが
Yahoo!Japanのサービスとの連携が強いことが、大きな影響を与えていることは間違いないでしょう。

また、 検索 からのトラフィックボリュームは 14.60% となっています。

直帰率や滞在時間は、Indeed（インディード）や求人ボックスと比較すると
データ上ではまだ劣っていますが、ユーザー数が増加したのがここ最近ということもあり
サイト構造や流入の仕組み、求人内容等の変更によって、今後向上していくことが期待されます。

「スタンバイ」に掲載する方法

「スタンバイ」に掲載する手段は、以下の３つです。

■無料掲載
・クローリング掲載
・フィード掲載

■有料掲載
・広告枠（有料掲載枠）への掲載

 

この無料掲載について、少し詳しく解説致します。

まず、この無料掲載枠に掲載されている求人は、基本的に有料掲載している企業の求人のみとなります。

現在進行形で有料掲載している、または直近で有料掲載していた企業のみが
無料掲載枠に掲載されているということに、注意が必要です。

 

■無料掲載

・クローリング掲載

こちらは、他の求人検索エンジンと同様に、
「スタンバイ」のクローリング機能が、自社サイトや他の求人サイトに掲載した情報を
巡回して読み取ることで、掲載される仕組みです。
クローリング掲載の場合、自社サイトがあれば費用はかかりませんが
露出がほとんどない可能性もあり、確実な掲載方法とはいえません。

 

・フィード掲載

大型の採用サイトや、動的リマケ広告等を運用したことがある方にはおなじみかもしれませんが
データフィードを作成してスタンバイに送ることで掲載する方法です。
クローリングよりもスムーズですが、専門知識が必要となる上に
更新作業等に手間がかかるため、ある程度の運用コストがかかります。

 

今のところ「スタンバイ」の無料枠に掲載する方法は、
この２つのみです。(2021年3月現在）

 

また、Indeed（インディード）や求人ボックスに掲載したことがある方なら
お気づきかもしれませんが、他の求人検索エンジンサービスには
クローリング以外にも、無料で掲載する方法が存在します。

例えば、Indeed（インディード）には「直接投稿」という方法を使えば
クローリングされるのを待たずに、無料で掲載することができるようになっています。

 

「スタンバイ」にも、同様の機能として「かんたん求人作成」というサービスがあり
これを利用して求人を作成し、無料で「スタンバイ」に求人を掲載することができました。

しかしながら、この「かんたん求人作成」というサービスは
2021年3月31日で終了となることが発表されています。
「かんたん求人作成」サービス終了の案内

 

現在「かんたん求人作成」で作成して「スタンバイ」に掲載されている求人情報は、
2021年4月1日(水)以降は閲覧不可となり、管理画面にもアクセスができなくなります。

現在利用されている場合は、他のサービスに利用できるように
内容を保存しておきましょう。

 

「かんたん求人作成」サービス終了後は、「スタンバイ」に掲載するには
有料での掲載が必要となってきます。

他の求人検索エンジンサービスのように、簡単に無料で掲載することができないため
躊躇するかもしれませんが、この仕組みだからこそのメリットもあります。

それは、無料掲載・直接投稿を開放しているIndeed（インディード）や求人ボックスと比べると
競合が増えにくいということです。
競合が少ない分、露出も増え、求職者の目に留まる確率が高くなるため
結果的に、採用単価を抑えられる可能性が高くなります。

 

日本最大級の規模を誇るYahoo!JAPANのユーザーに
競合が少ない状態で、他の求人サイトよりも優先的に表示させることができるのは
「スタンバイ」のみです。

Yahooを利用するユーザー属性は、主婦（夫）や40代後半～60代が多いため
この層をターゲットとしている求人がある場合は、ぜひ掲載してみてはいかがでしょうか。

 

 

今回は、スタンバイについて紹介しました。
スタンバイの特徴、掲載する際の注意点を理解して、効果的に活用しましょう。

採用時期や職種、ターゲット、予算に合わせて、
Indeed(インディード)など他の媒体と組み合わせて求職者にアプローチする、
そんな組み合わせ戦略に利用することもおすすめです。

当社では、Indeed（インディード）以外の求人媒体も含めて、多数のメディアを扱っております。

Indeed（インディード）、または求人メディアに掲載をご検討の方、仕様を詳しく知りたいという採用担当者様は
下記よりお気軽にご連絡ください。