【比較検証】求人ボックス・スタンバイのユーザー属性と効果の違い

全体数値比較

それでは早速、求人ボックス・スタンバイ・リスティングについて
掲載データを比較していきましょう。

予算の関係もあり、多少流入は前後しますが、
そのほかの条件はほぼ同じ状態で掲載した結果がこちらです。

３つの媒体を比較したとき、大きな差が表れたのは、
「平均セッション時間」と「コンバージョン率」となりました。

平均セッション時間

平均セッション時間とは、1セッションにおけるサイトの平均滞在時間です。
つまり、ユーザーがサイトにどれくらい滞在していたかの平均値となります。
最も平均セッション時間が高いのが求人ボックスで1分30秒なのに対し、
リスティング広告では20秒と、かなり低い数字となりました。

スタンバイの平均セッション時間は56秒ですが
３つの中では直帰率が一番高いので、スタンバイに掲載している原稿を
見直すことで、改善する可能性がありそうです。

コンバージョン率

コンバージョン率についても、最も高い数値となったのは
求人ボックスの3.46%、次いでスタンバイの3.33%、
リスティング広告は0.22%とかなり低い結果となりました。

また、アナリティクスで計測しているのは「web応募」ですが
求人ボックス・スタンバイについては
このweb応募数よりも、電話応募が多いという結果になりました。

属性比較

ユーザー属性についても、3媒体で特徴や違いがあるか、みていきましょう。

年齢層

■若年層
・18～24歳 ⇒ リスティング広告からの流入が最も多い
・25～34歳 ⇒ 3媒体ともに流入数が多く、求人ボックス、スタンバイでは、この層の流入割合が最も多い。

■中年層
・35～44歳 ⇒ この層も3媒体ともに流入が多く、リスティング広告は最も流入割合が多い
・45～54歳 ⇒ この層からぐんとユーザー数が減少

■シニア層
・55-64歳 ⇒ この年齢層は、スタンバイ以外は流入がほとんど無い
・65歳以上 ⇒ 3媒体とも、流入がほとんど無い

18～24歳で、求人ボックスやスタンバイからの流入が少ない要因としては
今回の募集はアルバイト／パートの募集ではなかったため
・就活では専門サイトを使う
・年齢的に転職を考えるユーザーが少ない
・リスティング広告は、検索語句や広告の文言によっては
ターゲット以外のユーザーに表示され、クリックされている可能性がある
というようなことが考えられます。

また、シニア層からの流入が３媒体とも少ない要因としては
web媒体以外の媒体で仕事探しをしている可能性が考えらえます。

男女比

男女比については、3媒体に大きな差はみられませんでした。

デバイス比率

デバイス別では、
どの媒体も、モバイルからの流入率がかなり高くなっていました。
それぞれの媒体の特徴としては、
・求人ボックス・・・モバイル・PCともにサイトの滞在時間が長い
・スタンバイ・・・モバイルのコンバージョン率が高い
・リスティング・・・滞在時間がどのデバイスでもかなり低い
という結果が見られました。

このデータを参考に、
スタンバイはモバイルのみの有料掲載に切り替えてみるなど
媒体やプランを検討してみましょう。

まとめ

今回の検証は、いかがでしたでしょうか。

全ての案件で同じ結果になるとは限りませんし
時期や予算によっても、結果が変わってくる可能性があるため
一概には言えませんが、大きな差が出ている箇所は、今後の参考に出来そうです。

例えば、
求職者を集めるという目的においては
リスティングを打つよりも、求人ボックス・スタンバイを利用した方が
近道といえるかと思います。

またTELリンクも、HP内に設置することによって
応募の取りこぼしも少なくなることが予想されます。

もしサイト内にタグを設置できるようであれば
ぜひ自社の案件でも、Googleアナリティクスを使って
様々な指標を見て、傾向を分析しデータを活かしてみてはいかがでしょうか。

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