「人づて採用」をソーシャルグラフが発展させる 信頼が決め手のリファーラルリクルーティングとは
今アメリカで企業にとって最も注目されている採用手法であり、また求職者にとっても最も活用され始めている「リファーラル」という手法に関してご説明します。企業はエンプロイヤーブランディング、求職者はセルフブランディングをソーシャルメディアを活用して行うことで、今までになかった新しい出会いの形が生まれ始めています。
リファーラルは、こうしたソーシャルリクルーティングの中でも、とくに「人と人のつながり」を活用した「ひとづて採用」のことです。詳しく見ていきましょう。
ここで改めて、ソーシャルリクルーティングの4つのメリットを整理してみましょう。
◆ソーシャルリクルーティングのメリット1:拡散力
最も簡単で、最も活用されているのがこの「拡散力」です。「いいね!」やシェア、RTなどの機能によって、誰でも自分のネットワークに情報を拡散させ、露出度を上げることができます。
◆ソーシャルリクルーティングのメリット2:コミュニケーション機能
企業と候補者のコミュニケーションが、一方的なものからインタラクティブなものに代わりました。Facebookページなどを活用し、応募に至らないファン=潜在層との対話から共感を育て、応募動機を醸成する、という使われ方が多く見受けられます。
◆ソーシャルリクルーティングのメリット3:情報発信力
企業の情報コントロールは不可能に近く、あるがままの姿がさらされるようになりました。この状況下で優秀でかつ企業文化に合致した人材を採用するには、魅力的かつ働きがいのある職場となり、それを伝える努力が不可欠です。ソーシャルメディアにより、企業規模問わず情報発信が行えるようになりました。
◆ソーシャルリクルーティングメリット4:人と人のつながりによる信頼の可視化
最も重要なメリットであり、これが「リファーラル」に当たります。詳しく見ていきましょう。
米企業の7割が実施! 採用の決め手となる「人と人のつながりによる信頼」
–成績優秀な社員からの紹介
–信頼できる外部の方からの紹介
–著名な方からの推薦状をもってきた応募
–信頼できる転職コンサルタントからの推薦
–対象学部の教授からの推薦……など
こうした「信頼できる人からの紹介・推薦」のことを、「リファーラル:Referral」と言います。すでにアメリカでは、リファーラルに対する様々な調査結果があります。なかには、69.1%の企業が採用活動において戦略的にリファーラルを活用しているというものもあります。