2014新卒就職活動、現在の悩みトップは「エントリーシート」

 エン・ジャパンは1月25日、「2014年度新卒採用 就職・採用活動アンケート 1月度」の結果を発表した。学生の現在の悩みは「エントリーシート」が19.9%で、前月の調査より6.9ポイント増加した。

 調査期間は2013年1月8日~1月16日で、同社が運営する就職情報サイト 「[en]学生の就職情報2014」に登録する2014年3月卒業予定の学生1,250名と、「[en]学生の就職情報パートナーズNEWS」の登録企業320社が回答。

 調査によると、学生1人あたりの平均エントリー社数は45.2社(前年比3.2社増)。男女文理別では文系男性で46.7社、文系女性で47.4社、理系男性で36.3社、理系女性で39.5社となった。また、説明会予約社数が7.1社と、前月比で4.7社増加している。

 現在の活動内容は、「個別の企業セミナー参加」が24.9%(前年比1.7ポイント増)でほぼ前年並み。続く「エントリーシート記入」16.1%(前年比1.4ポイント増)、「就職サイトからのエントリー」16.0%(前年比1ポイント減)もほぼ前年並みとなった。また、来月の活動内容としては「エントリーシートの記入」が34.6%(前年比4.1ポイント増)ともっとも多く挙げられている。

 現在の悩みは「エントリーシート」が19.9%(前年比0.3ポイント増)でもっとも多く、前月比では6.9ポイントの増加となった。また、「漠然とした不安や焦り」16.0%(前年度比1.4ポイント減)、「SPI等の筆記試験対策」12.5%(前年比0.5ポイント増)、「自己分析」1.6%(前年比0.6ポイント増)が上位となった。

 志望業界は、文系で男女共に「金融」がもっとも多く、その他「食品メーカー」「商社」「マスコミ」が上位。理系では男性が「情報・通信」(12.9%)、女性が「食品メーカー」(30.8%)でそれぞれトップとなった。志望職種のトップは、文系男性が「営業職」(42.0%)、文系女性が「事務職」(32.1%)。理系では「技術・研究職」が男女共にトップとなり、男性55.3%、女性51.0%だった。

 学生が働く理由は「人並みの生活をするため」が25.8%でもっとも多く、次いで「自分の成長のため」(21.3%)、「自分の目標や夢を実現するため」(17.4%)、「誰かの役に立つため」(13.5%)だった。

 企業にエントリー受付開始率を聞いたところ、77.0%となり、前年比で5.4ポイント増加した。母集団形成状況は「想定より大幅に少ない」「想定より少ない」の合計が51.3%で過半数となっている。現在の悩みは前月に続き「母集団形成」がトップで39.8%(前年比4.2ポイント増)。次いで「採用計画・準備」は11.3%で、前年比6.5ポイントの減少となった。

 また、企業が新入社員の受け入れの際に対応に困ったことは、「教育・研修」に関する声が多かった。また、「定着のためのフォロー」や「採用業務と受け入れ業務の両立」のほか、「海外人材の採用」についての声も挙げられている。

リセマム


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