今年の新入社員の9割が出世したいと回答:一方で仕事優先の人は減少傾向に
マイナビは、同社が実施している新入社員研修に参加した、各企業の新入社員1,803名を対象に、新入社員の意識についてのアンケートを実施。その結果を「2013年マイナビ新入社員意識調査として発表した。調査期間は3月28日~4月5日。
●他人に自ら発信し一緒に何かを成し遂げるのは苦手?
「今、会社で発揮できる力」を聞いたところ、1位は「物事に進んで取り組む力(55.9%、昨年比2.7pt増、昨年2位)」、2位が「相手の意見を丁寧に聞く 力(54.5%、昨年比1.9pt減、昨年1位)」、3位が「社会のルールや人との約束を守る力」(40.9%、昨年比1.0pt増、昨年3位)となった。
一方、「これから自分に必要だと思うスキル」では、1位に「自分の意見をわかりやすく伝える力(50.0%、昨年比0.9pt増、昨年1位)」がランクイン。次いで、2位が「他人に働きかけ巻き込む力(34.6%、昨年比1.1pt増、昨年2位)」、3位が「現状を分析し目的や課題を明らかにする力(30.6%、昨年比1.5pt減、昨年4位)」、4位が「目的を設定し確実に行動する力(30.1%、昨年比2.1pt減、昨年3位)」となっている。
今年の新入社員は、物事に進んで取り組めると回答しながらも、これからの課題として、他人に発信し働きかけることをあげた。このことから、自ら積極的に取り組むが、他人に自ら発信し一緒に何かを成し遂げるということに、苦手意識を感じていることがうかがえる。
●出世したい人は約9割。約3人に2人が会社で「目立ちたい」と回答
「出世」について聞いたところ、「出世したい(49.7%)」、「どちらかといえば出世したい(38.7%)」が合わせて88.4%となり、”出世願望”を持つ新入社員は約9割にのぼった。
また、「仕事をしていく上で重要だと思うこと」については、「良好な人間関係(69.0%:昨年比1.8pt減、昨年1位)」が最多。次いで、2位が「挑戦(42.6%:昨年比1.0pt減、昨年3位)」、3位が「楽しさ(42.3%:昨年比4.3pt減、昨年2位)」、4位「成功、評価、地位(31.9%:昨年比2.1pt増、昨年4位)」となり、「楽しさ」が減少傾向、「成功・評価・地位」が微増傾向にある。
「会社で目立つ(出る杭になる)」ということについては、66.1%が「目立ちたい(「目立ちたい(20.4%)」、「どちらかといえば目立ちたい(45.7%)」の合計)」と回答し、約3人に2人が会社で「目立ちたい」思っていることがわかった。
このことから、今年の新入社員は仕事に対し「楽しさを求める」よりも、「成功や評価・地位を追い求め、出世したい。会社で目立ちたい」という傾向が比較的強いことがわかった。
●「仕事優先」が3年連続で減少
「仕事とプライベート」については、”仕事優先”の人(「仕事優先の生活を送りたい(7.0%)」、「どちらかといえば仕事優先の生活を送りたい(44.3%)」の合計)が、昨年比3.0pt減の51.3%となり3年連続で減少。また、”プライベート優先”の人(「プライベート優先の生活を送りたい(7.4%)」、「どちらかといえばプライベート優先の生活を送りたい(38.9%)」の合計)が、昨年比1.7pt増の46.3%となり増加傾向となっている。