「信用」「尊敬」「公正」「誇り」「連帯感」…従業員にとっての働きがいとは
先月、Great Place to Work(R) Institute Japanより、2015年版「日本における働きがいのある会社」ランキングが発表されました。Great Place to Work(R)は、「働きがい」に関する調査・分析を行い、一定の水準に達していると認められた会社や組織を有力なメディアで発表する活動を世界40カ国以上で実施している専門機関です。
米国では、毎年1月に発行される「FORTUNE」誌を通じて「働きがいのある会社」ランキングを発表されています。日本版は2007年より調査が実施され、従業員数に応じて、1000名以上、100-999名、25-99名の3部門で構成されています。
従業員1000名以上(=大企業部門)
1位 グーグル
2位 日本マイクロソフト
3位 アメリカン・エキスプレス
4位 Plan・Do・See
5位 ワークスアプリケーションズ
6位 ディスコ
7位 サイバーエージェント
8位 日本イーライリリー
9位 DHLジャパン
10位 モルガン・スタンレー
従業員100-999名(=中企業部門)
1位 VOYAGE GROUP
2位 バリューマネジメント
3位 サイボウズ
4位 セプテーニ・ホールディングス
5位 マース ジャパン リミテッド
6位 コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン
7位 アイ・ケイ・ケイ
8位 グロービス
9位 ネットアップ
10位 ネクスト
従業員25-99名(=小企業部門)
1位 アクロクエストテクノロジー
2位 プログレス
3位 トリプルグッドグループ
4位 gCストーリー
5位 freee
6位 ヴォラーレ
7位 ジオコード
8位 じげん
9位 ビューティースマイル
10位 ESTcorporation
Great Place To Work(R) Institute Japanでは、「働きがいのある会社」を「従業員が勤務する会社や経営者・管理者を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、一緒に働いている人たちと連帯感が持てる場所」と定義しています。外部の人の評価やその会社の制度の有無で判断するのではなく、その職場で働く従業員からの評価を直接調査に反映するという手法をとっています。
個人(従業員)を中心に、「信用」「尊敬」「公正」「誇り」「連帯感」の観点でモデル化し、「働きがいのある会社」に求められているものを示しています。大企業に所属する従業員は、「誇り」への評価が高い傾向があり、社会的影響力の大きな仕事に従事できているという実感が働きがいの源泉となっている傾向があります。また、中小企業では、「連帯感」の評価が高い傾向にあり、上司や同僚との信頼関係やコミュニティの質、組織で何かを成し遂げるために一緒に切磋琢磨できているとい想いが、働き甲斐につながると分析されています。
自社が従業員に提供できている働きがいを再評価するきっかけに、従業員の満足度が高い企業の取組みを参考にしてみると良いでしょう。
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