メンタルヘルスは『早期発見・早期対応』が効果あり51.4%~日本生産性本部調査
平成24年11月8日、公益財団法人日本生産性本部メンタル・ヘルス研究所は、「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査結果を取りまとめ公表しました。
心の病は「横ばい」が最多
調査結果によると、最近3年間における「心の病」が「増加傾向」と回答した企業は37.6%(前回44.6%)、「横ばい」と回答した企業は51.4%(前回45.4%)でした。過去6年間の結果から、「増加傾向」の割合が減少し、「横ばい」が「増加傾向」を上回りました。
また、「心の病」が多い年齢層は、これまで「30代」でしたが、「30′代」が前回58.2%から今回34.9%と減少し、「40代」が前回22.3%から今回36.2%に増加し、逆転しました。「早期発見。早期対応」の効果は同研究所は、メンタルヘルス不調者の早期発見・早期対応(二次予防)が、企業が最も力を入れ、期待もしている取り組みだとしています。
ただし調査結果では、「十分効果が出ている」「まずまず効果が出ている」の回答をあわせると51.4%、「あまり効果が出ていない」「効果が感じられない」「どちらともいえない」をあわせると472%となり、結果はほぼ半数に分かれました。
職場に余裕がなくなっている
職場や働き方についての変化の有無については、「職場に人を育てる余裕がなくなってきている」(76.1%)が最も多くなっています。このようなことから同研究所では、企業の「土鯉改善」にあたる一次予防の重要性を指摘しています。