「課長」の仕事はどう変わってる?

産業能率大学が上場企業の課長を対象に実施した調査の結果によると、マネジメント業務とプレイヤー業務を兼ねるプレイングマネージャー化が進み、スキルアップや部下育成に手が回らない悩みを抱える課長が増えている。

 

従業員100人以上の上場企業に勤務し、部下を持つ30歳代~50歳代の課長600人(女性17人を含む)のうち、ほとんど(99.2%)がマネジメント業務を担いつつプレイヤーとしての仕事も兼ねている。プレイヤー業務が仕事の半分以上を占める課長は48.2%にのぼり、2年前の調査と比べ8.2ポイント増加した。

 

現在抱えている悩みは、「部下がなかなか育たない」(41.8%)が2年前と比べ12.1ポイント増加し、トップに挙げられた。これに「業務量が多すぎて余裕が無い」(37.3%)が続き、プレイヤー兼務で多くの業務量を抱える中、部下の育成にかける時間が足りない現状がうかがえる。

 

部下の精神面における健康状態に目を配るのも課長の大切な役割の一つといえる。およそ3人に1人(37.7%)は、メンタルヘルスに不安を抱える部下がいると答えた。

 

また、最終的になりたい立場や役職を尋ねたところ、最も多いのは「部長クラス」(38.5%)で2年前と比べ2.5ポイント増加した。「経営者(社長)」(2.8%)、「役員クラス」(12.2%)はいずれも約3ポイント減少し、「現状維持(課長)」(33.0%)は同0.2ポイント減った。一方1割以上(13.5%)が「プレイヤーに戻りたい」と答え、その割合は同3.9ポイント増えた。

日経ウーマンオンライン
産業能率大学


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