派遣時給、20カ月連続で上昇 三大都市圏リクルート調べ
三大都市圏(関東、東海、関西)の派遣社員の時給は上昇傾向が続いている。リクルートがまとめた6月の募集時平均時給は1480円と前年同月比0.1%高い。前年比プラスは20カ月連続。求職者の正社員志向が強まるなか、時給を引き上げてでも必要な人材を確保しようという需要家企業の動きが続いている。
職種別では「IT(情報技術)・技術系」が3.0%高い1849円。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)関連技術者やシステムエンジニアの需要が旺盛だ。5月まで3カ月連続で前年を割り込んでいた「営業・販売・サービス系」も1337円と0.1%上がった。
エン・ジャパンがまとめた全国の平均時給は1561円と0.2%下がった。ただ「技術職の募集情報の一部を転職サイトに移したことなどに伴う変動」といい、IT職などの人手不足は続いているという。スマホの夏モデル拡充に合わせコールセンターのスタッフ募集なども拡大しているようだ。